食物アレルギーの子供の学校給食の対応が問われる時代に

私の子供時代は、『給食は残さないで、好き嫌いをなくし、出されたものは全て食べなさい。』と言われ続けたものです。
人の体質が時代とともに変わり、こんなことを言える時代ではなくなりました。

昨年(2012年)12月、学校給食で出された粉チーズが原因で、死亡事故が起きました。

子供によって、特定の食べ物が体内で反応を起こしてしまう場合があります。
アレルギーを引き起こす食物は様々で、その原因も明確になっていませんが現代病と言われています。

ただ、アレルギー源となる食品の多くは、成長期の子供にとって大きな役割を持つものばかりです。
さらに、国は、健康的な食生活を学習する「食育」の一環として、アレルギーのある子供も給食を食べれるようにと、教育現場に求めています。

現在、年間300件以上上がっているアレルギー事故が起きていながら、一律に食べる学校給食のあり方が議論されています。

食物アレルギーの原因となる食べ物を食べることにより、体が起こす反応は、皮膚のかゆみやじんましん、鼻水といったことに留まらず、呼吸困難や吐き気、下痢と言った症状に至ることがあります。
急にアレルギー反応が現れ、容態が変わることをアナフィラキシーと呼びます。中でも、呼吸困難、血圧が下がる、意識を失うなどのショック状態を伴う反応をアナフィラキシーショックと呼び、生命にかかわる問題となるのです。

子供のアレルギーによる事故を防ぐためには、家庭、教育現場、子供自身が食物アレルギーのことを理解していく必要が出てきています。

もし、食べ物を食べて異変が現れたら医療機関を利用して、アレルギー反応がでる食物を特定する必要があります。
この際、毎日食べた物を記載しておく『食物日記』があると参考になります。
日記をつけておくと、アレルギー反応が出た時の食事を比較することで、原因を特定することができるからです。

原因特定に役立つのは、厚生労働省が定めた「加工食品に含まれるアレルギー表示」は、加工食品に限らず、アレルギー食品を見つける時に役立ちます。

当然のことながら、アレルギー反応を起こす食品は、メニューから外します。
アレルギー反応を起こす食物を医師の判断で特定し、食物除去は必要最小限になるようにします。
この際、成長期にある子供のバランスを考慮して、代替え食品などを検討してください。身近に栄養士などがいれば、アドバイスを仰ぐのも良いかと思います。

間違って食品を口にした時のための対応方法も、事前に医師と相談しておくと万が一の時に役立ちます。
症状が治まっても、4時間くらいは安静にしておくことも大切です。

アナフィラキシーやアナフィラキシーショックが起きた時は、救急車の利用も念頭に置き、医療機関で受診をして下さい。受診までの対応は以下のとおりです。
 ・ 足を少し高くして体を水平にし、血液の循環を助ける。
 ・ 吐いたものが喉に詰まらないように、顔を横に向ける。
 ・ 体を毛布などで包み暖かくする。
 ・ エピペン(エピネフリン)を注射する。
参考資料:【PDF】厚生労働省科学研究班「セルフケア 食物アレルギー」

あらかじめ、父兄から学校に連絡を行って、給食の代替え食や除去食で対応していたとしても子供本人の自覚は大切です。
子ども自らのアレルギー源の食品を自覚し、周囲のその状況を説明できるようにしておく必要があります。
隣の席の子供の給食を遊び半分に口にしてしまったり、配膳などの際、手などの皮膚にアレルギー源の食品がかかったりするといったこともあるからです。

また、アレルギーを持つ子供だけに特別枠を設けることで、子供本人が疎外感を持ったり、周囲の目が特異なものにならないような配慮も必要となってきます。
アレルギーを持たない子ども自身も、アレルギーに対する正しい情報を学ぶことも大切になってきます。

食物アレルギーという現代病への対応は、給食を作る側だけの問題ではなく、家庭・教師・アレルギー児本人、周囲の子ども達まで含めた対応が求められてきています。




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