梅雨に入ると家庭からも食中毒の危険性が!

3月の下旬、鳥取県米子市で、60代の主婦がボツリヌス菌による食中毒で意識不明の重体となりました。原因は、真空パックの「あずきばっとう」というぜんざい(モチの代わりにうどんが入っているもの)の保存状態が悪かったことです。あずきばっとうは、真空パックで要冷蔵(0~5℃)の食品でしたが、冷蔵保存していなかったために、ボツリヌス菌が繁殖したことによるものです。

食中毒と言うとどうしても、飲食店のイメージが多いのですが、梅雨に入ると、食べ物についた細菌が繁殖しやすくなります。
こうした細菌(食中毒菌)は、温度・湿度・栄養が適正な状態になると繁殖しますので、安全と言われたものでも、保存方法などを間違えると、要注意な食品となりうるのです。
梅雨時から徐々に、食中毒菌の活動は活発になり、9月頃まで気が抜けません。
小さなお子さんがいるお宅は、特に心配ですね。

食べ物についている食中毒菌は、色や味、匂いも変わらないことが普通ですので、生鮮食品には、最初から食中毒菌がついているとして対処したほうが間違いありません。

家庭で注意をしなくてはならない、微生物の主なものは下記のとおりとなります。

(1)カンピロバクター
鶏、牛などの家畜にいる菌です。充分に中まで火が通っていることを確認してから、食卓に出します。感染すれば腸炎を引き起こします。

(2)サルモネラ
サルモネラは自然界の様々環境に生息しています。
鶏、牛、豚などの家畜の腸内に保菌しています。低温で保存し、充分に加熱殺菌することです。サルモネラ菌の感染源で考えられるものは、生卵の割りおき、作りおきの自家製マヨネーズなどがあります。

(3)腸炎ビブリオ
腸炎ビブリオで汚染された海産魚介類を、食べることによって発症します。
夏場は、海産魚介類を室内に放置したままに置かず、チルド室(4℃以下)で保存します。また、腸炎ビブリオは、真水を苦手としますので、魚介類を調理する前に水道水などで充分洗います。
お刺身などは駄目ですが、他の食中毒菌と同じ熱に弱いので、出来るだけ加熱して食べるようにします。

(4)黄色ブドウ球菌
傷口やニキビ、鼻の中など身近にいる菌で、手から食品について増殖します。
耐熱性があり、乾燥にも強く、食塩濃度が高くても生きていける、手ごわい食中毒菌です。
調理の前は石けんで念入りに手を洗い、おにぎりなどはラップに包んでにぎるなどします。手あれや、手に傷がある場合は、料理をしないか使い捨ての手袋を使用するとよいですね。
黄色ブドウ球菌は、生命力が強いので、予防は菌を食材につけないことに徹する以外にありません。

(5)O157(腸管出血性大腸菌)
たった数百個の菌で発症する。感染力が非常に強く、子どもや高齢者では命にかかわる場合もあります。
生や加熱が不十分な肉やレバーに注意してください。特に乳幼児は、生肉、生レバーを、食べさせないようにしてください。
O157は、冷凍や冷蔵に強い菌ですので、夏場は作り置きをしないで、調理したものはできるだけ早く食べきるようにします。
生鮮食品は新鮮なものを購入し、肉や魚は別々のビニールに個別包装します。焼き肉をする場合は、生肉用の箸と、焼いた肉をつかむ箸と別々に用意して、区別して使うようにします。

食中毒菌の種類による場合もありますが、基本は、調理器具や布巾、手を清潔にし、冷蔵庫を活用して細菌の繁殖を抑えます。

毎日少しづつ注意しておけば、決して怖くない食中毒ですので、元気に乗り切りたいものです。





トラックバックURL

http://hunbare.com/archives/cyudoku/trackback/

コメントはまだありません»

No comments yet.

Leave a comment

*